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ギター趣味人

1000-01-051-5. 人前で弾くこと

1-2と1-3で、はじめて人前でやったときのこと、

あがってしまった経験などを綴った。

これは言ってみれば、ライブを始めたばかりのときのことだ。


なんでも最初は楽しい

「未知の自分と会うこと」

はいつでも楽しいものなのかもしれない。

スキーでのゲレンデデビューもそうだし、

ゴルフのコースデビューもきっとそうに違いない。

(自分はゴルフはやらないが)


次に1-4では、「ライブが最高に楽しいと思える瞬間」

ってどんなだろうということを、

特にプロの方々の本からひろってみた。

こういう瞬間が得られれば、というか、

得られる実力があれば、音楽は本当に楽しいものと思う。


こういったライブの楽しさは、不変だろうと思うが、

いつまでも初心者でいるわけではないし、

プロが体験しているような最高の瞬間がおいそれと

得られるものでもない。


では、そもそも、なぜ人前で演奏するのだろう。


自分はクラスタフリーコンサート

月一回、人前で演奏する機会を頂いているのだが、

「なぜ人前で演奏するの?」

家内から質問されたことがある。


「・・・いや、その方がうまくなるし」

「でも、いまさらプロになるほど

 うまくなるわけないでしょ。」


そのとおりだ・・・・


「でも、楽しいから」

「一人で弾いたんじゃ、楽しくないの」

「もちろん、楽しいよ」

「じゃ、なんで人前で弾くの?

 人前で弾くともっと楽しいの?」

・・・・・・


まじめに考えてみると、実は難しい。

でも、どんな趣味でもそうだとは思う。


「なんで 山に登るの?」

「何で毎日ブログ書くの?」

「何で毎月ゴルフに行くの?」

「何で毎週草野球に行くの?」

等々、


答えはシンプルに、

楽しいから」

というしかない。


でもこれは答えになっていない。

聞いている方は、

「何が楽しいの?」

と聞いているのだから。


この項では、この答えを

自分になりに考えて綴ってみた。



 人前で弾くこと

まずは、クラスタ田中マスターによる、

「人前で弾くことの勧め」

ともいえるお言葉を紹介しよう。

これは、毎月第3日曜日にやっている

フリーコンサートへの参加者を募る熱いメッセージだ。(注)

   (注)フリーコンサートとは、

     「参加者15人が15分ずつ弾く」

     というもので、アマチュアギター好きが

     集まる、発表会みたいなものだ。

     弾いて聴いて楽しめる。

     自分はこれに、どっぷりはまってしまっている。

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ギター歴30年で人前ライブゼロ

の人より

ギター歴半年で人前ライブ歴10回」

の人の方が絶対上手いです。

というか人前ライブゼロの人は

ギターをやっていないのと同じ!

他人に聞かせてなんぼです。

目標があると上達のスピードがすごく早くなりますよ!

皆様のご参加お待ちしております。

//////////////////////////////// (田中マスター記)


「そんなことないだろう。

  まあ、分かりはするけど、

  ギター歴30年より、人前ライブ10回の方

  が上手いっていうのは、いいすぎだろう。」


と思われる方もいると思う。事実、自分がそう思った。

でも、やはり「人前で弾く」をやるのとやらないのでは違う。

なにがちがうのか?  


自分の経験からであるが、一言でいうと、人前で弾くと、

「よいところは一段とよく、そして悪いところは一段と悪く」

なってでてくる。

つまり、本当の自分というか、素の自分がでてくる。


だから調子とか、気分のいい悪いというのはあるにしても、

自分ってこういう実力なんだというのが、はっきりわかる。

うまくなるのための第一歩は、

「いまの自分を正確に知る」

ということだとすると、

人前で弾くと、うまくなりますよ

というマスターのお言葉真理だ。


あと、もう一つマスターは言っている。

「人前で弾くと決めることでこそ、練習に身入る」

とのこと。

それもそのとおりだと思う。

「何月何日どこどこで何分間のライブを聴いていただく」

と決めると、日々の練習に張り合いがでる。

「よし、じゃこの曲を弾こう。

 でも、ここのところが、こんなスピードだと、

 いまいちかな…」

などと、いろいろ本番のことを想像しながら

(どきどきしながら)練習する。

もし、人前で演奏するという目標がなければ、

聴いているのは自分だけ。

どんなに間違ったって、自分が許せば

気持ちの良し悪しは別にして、

それ以上でもそれ以下でもない。


一方、人前で弾くとなれば、

やはり聞き苦しい音楽にはしたくない。

ということで、練習の質が変わる。


以上、マスターのお言葉を書いた。


自分は、この考え方にとても共感している。

そして、クラスタでは、フリーコンサート

上級編のステージも用意されている。

クラスタシステムはなかなか考えられているのだ。


どんなシステムかというと、

クラスタフリーコンサートで、

自分の演奏の実力で15分間、

人を楽しませることができるように

なると、その上のステージとして

ショートライブ

というのがある。

フリーコンサートでは15分だった演奏時間が、

今度は30分となる。そして出演者は4人だ。


とてもうまくできていると思うのは、

フリーコンサートは、基本的に出演者は、

お客様を呼ばなくても大丈夫だ。

自分のほかに14人の演奏者が、観客でもあるから、

「演奏者しかおらず、観客が一人もいない」

という、もっとも恐ろしいことは起こりようがない。


このフリーコンサートで、自分を鍛えて、自分の実力が

「ある程度のお客様(友達でもいい)を呼べる」

となったら、次のステージとして、

ショートライブへ進めばいいのだ。

ここでもお客様を呼べるようになったら、

いよいよソロステージへと進めばいい。


単なる技術的腕前だけでなく、

「人を呼べる」

という技量がどれくらい自分にあるのかも

自然とわかるだろう。

うまい仕組みだと思う。


マスター、さすがです。



うまくなることがすべてか

ここまで、

「人前で弾くとうまくなりますよ」

ということを書いてきた。


しかし、最初に家内の質問の中にあった、

「上手くなりたいから、人前でやるの?

 いまさら、プロになるほど上手くなれるの?」

という質問に対してはどうだろう。


若くてプロを夢見ている方は別として、

自分のような中年サラリーマン

趣味で弾いてるギタリストにとって、

「うまくなるために」

ということは、現実的な最終目標ではない。

「人前で弾いたらうまくなりますよ~」

といわれても、

「もっと上手い人はなんぼでもいますよ~。

 それでも人前で弾きますか~」

と、続けていわれたら、

それを目標にしていれば、

気持ちが萎えそうだ。


自分をさらけ出すこと

昨今「人前に自分を公開する」ことは、

生ということにこだわらなければ、

本当に簡単になってきた。

もちろん、パソコンというか

コンピュータインターネット

よるところが大きい。

なにしろ、自作CDなんか、10万以下の機材でも、

かつての録音スタジオ並のことができてしまう。

だから、一昔前は親に

歌手になる!!」

なんていったら喧嘩になって・・・・

なんてことがあったと思うが、

いまは、もし自分の子供がそんなこといったら、

「よしわかった。自主制作CDでウンヶ月で

1万枚うれたら、認めてあげよう。」

なんてことを言ってもいいだろう。

「やれるんだからさ、試してみれば」

ということだ。いい社会になったものだ。


また、文書であれば、自分の文書を白日のものに

公開するブログ教養人のたしなみになってしまうのではないか

というくらい、多くの人が始めている。

アメリカで2千万人、日本で5百万人(H18.3月)

といった状況だ。

ブログは、インターネットに繋がるパソコンさえ

もっていれば、なんとタダでできる。(もちろん通信費は必要だが)


さて、ブログやっている人に

ブログを公開するのと、

 自分で誰にも見せない日記書いてるのとは違いますか?」

という問いかけをすれば、きっとほとんどの方はイエスと答えると思う。

人前に自分をさらけ出すことは怖いが、

さらけ出さない文書より、楽しさがあるのだ。

ブログで、”コメント”とか、”トラックバック”なんかで、

ちょっとでも”社会(他者)”から反応が得られると、

けっこううれしい。

社会の中に自分の意見をいって、

反応が返ってくるのは、とても刺激的だ。


自分がギターを人前で弾く楽しさは

こういったことに近い。

しかも、ライブ演奏の方は、

リアルタイムで生の自分を

さらけ出すのだ。


そして、

自分の演奏を自分らしくでき、それを

「よかったですよ」

などと言ってもらうと、

そのとき飲んでいた2級のお酒が、

いきなり特級に変わってしまうくらいうれしいのだ。


ギター演奏という、

言葉では説明できない、でもそのまま自分自身」

をみんなの前で公開し、共感を持っていただけたら・・・

そして感動していただけたら…・

そういうことを肌で感じるようなステージになったら…


音楽というのは、”心の共振”を

生じさせることが出来るものだと思う。

シンプルだが、

自分にとっては、これこそがライブ楽しい理由だ。


ライブ聴きにいくのはやめられないね」

というのは、本当だが、

ライブ、つまり人前での演奏は

 一回やったらやめられないね」

(一度でも、心の共振を得られたならば)

というのも、本当に本当なのだ。