Hatena::Groupguitar-shumijin

ギター趣味人

1000-03-053-5 オープンチューニング

前節でも綴ったが、

自分はオープンチューニングに凝った時期が

あった。

”あった”と書いたのは、今はほとんどレギュラーチューニング

ばかりなので。

では、オープンチューニングはもう止めてしまったのか、

というと、そんなつもりはなく、

気持ちが向けば、いつでも再開していいかな

と思っている。


ということで、本節はオープンチューニングについて綴ろう。


■ オープンチューニング使用歴 

オープンチューニングについては、

先に記載のとおり、自分の最初の作曲から、

オープンチューニングだった。

大学時代夏休み中に、自転車福岡から日本海側を

ずっと旅して走ったときの気持ちをギターソロ曲にしたのが

最初だ。


最初の曲なのにオープンチューニングで、

しかも、誰も使っていないようなチューニングだった。


自分は、今現在はノーマルチューニングがほとんどで、

オープンチューニングは本当にたまにしか使わない。 

しかしながら、高校生から大学生、その後社会人になって

しばらくの間はオープンチューニングが主だった。 


最初のオープンチューニングとの出会いは、中学生のころ、

中川イサト氏の名盤「1310」の「きつねの嫁入り」

という曲のコピーだ。

それからはまってしまった。


その後、大学に入ったころウィンダムヒルがメジャーとなり、

オープンチューニング流行りだした。 

ウィリアムアッカーマン純粋さ、

アレックスデグラッシの爽快感、

そして、マイケルヘッジスでぶっ飛んだ・・・。


でもこのころ、特に自分がオープンチューニングを始めたころは、

周りに誰もそんなことしている友人はいなかったし、

(そもそも野球部だったので、自分がギターを弾く

 ことすら知っている友人はいなかったが・・・)

楽譜なども一生懸命探した末、ステファングロスマン

なんかを見つけて大喜びしてたくらいだ。 


以上のような状況で、特にウィンダムヒルが流行る前などは、

オープンチューニングというものは非常にマイナーなもの

だったのだが、それでもチャレンジしていた。 


実は、オープンチューニング

最初すごくこだわったのは、音楽的なことが理由ではない。

自分の指の短さへのコンプレックスにある。


「手が小さいので、ギターに向かない」

といったようなことをいうと、 

「手が小さいのなら、ショートスケールのギター弾けばいいじゃないか」

とか、

「プロの○○さんだって、そんなに手は大きくないよ」

とかいろいろ言ってくださる友達もいた。


実際、そのとおりと思う。

しかし、自分の指は、そもそも手が単純に小さいだけではなく、

小指だけが極端に短い。

誠にギターを弾くのに適していない手だ。

ショートスケールを薦めてくれた友人も、

自分の指を見せると

「本当に小指だけ短いね・・・・・・」

と納得してしまう・・・。 


だから、何度もギターあきらめた。

でも、しばらくするとまた手にしていて・・・

といったことの繰り返しで、いままで弾きつづけてきている。 

そんなとき、どうせ普通に弾いても

ほかの人並みにも弾けないのだから・・・との気持ちと、

抑え方をできるだけ簡単にならないだろうか、

といった考えから、オープンチューニングにはまっていった。

 

大学生のとき、そのころウィンダムヒルのギタリスト

オープンチューニングでブームになったいたが、自分も

30曲くらいだろうか、オープンチューニングの曲を作った。

ウィルダムアッカーマンが一時期お手本だった。

テクニック的に比較的やさしく、しかしすごく複雑なーチューニング

(かつ、一曲一曲チューニングが違う)

で、響きがすごく気持ちよかった。 


マイケルヘッジス、アレックスデグラッシは、

もちろんすばらしい。しかし自分で弾くには、あまりに難しすぎた。

 

とにかく、ギターのテクニックとかは本当に未熟だったのだが、

頭にのぼるイメージをなんとか曲にしたくて、

もがくように曲を作っていた思い出がある。 


その後、就職して仕事が忙しくなり、

夜遅くしかギターが弾けない状況となった。

そこでヤマハナイロン弦のサイレントギターを手に入れる。 

ここからは、普通の市販の楽譜を買って弾くのが楽しくなり、

現在オープンチューニングは本当に時々、

主にオリジナルの曲を作るときだけに使うといった状況だ。



■ オープンチューニングのよさ その1「オリジナルである」 

自分はオープンチューニングはいい!

と思っているが、

その理由の一つ目。


「ノーマルチューニングでは出せない面白い響きが作り出せること」 

このことは、

オリジナルの曲が作り出せる可能性がある」

ということだ。 

もちろん、完全なオリジナルなどということは、

どんな才能の豊かな人でもありえない。

なにかしらを手本というかベースにして作り始める。

そのとき、ギターではどうしてもコードフォーム

に縛られがちだ。そうすると、

「どっかで聴いたことがある」

「あの曲と似てしまった」

ということになる。

それが自分のオリジナル曲を作るときの

大きな壁として感じてしまうことがある。


そんなことからだろうが、

ギターソロ作曲をする方からは、

次のような方法論を聞いたことがある。

(1)ピアノで、もしくは完全に頭の中で曲を作ってから、

  それをギターに置き換える

(2)まずCのキーで曲は一回作る。チューニング

  変えて曲を作り上げていく

これらは同じことをいっているのだと思う。

つまり、同じ曲想になってしまうこと、

手垢まみれの指使い、音使いから

なんとか離れたいと思っているのだ。 


有名曲のアレンジという面でも、

独自のオープンチューニングにてアレンジした場合は

オリジナルアレンジ

といえるくらい響きがちがうものができることがある。


まずもって、指使いからちがうわけで、

違う楽器といってもいいかもしれない。

だから、裏返して言えば、オープンチューニング

曲を作るときは、当然楽譜などない。

自分ひとりで試行錯誤していかねばならない。


オープンチューニングのよさ-2  「簡単な指使い」 

あるときのギターマガジンの記事に

アランホールスワーズ特有のギターコードが載っていた。

アランホールスワーズが常人はずれの

手の大きさだということがよくわかるものだった。

もちろん手が小さい、かつ、小指が極端に短い自分に弾けるわけがない。

そこで、そのコードのなかで、

気に入った響きのものを選んで、

それがオープンでなるようにチューニングしてみた。

結果として、すばらしい響きであり、

そのときは、なんとそのまま1曲できてしまった。 

オープンチューニングにすることは、使い方によっては、

大変簡単な指使いで曲を作ることができることがある。

これがオープンチューニングのよさのひとつと思う。  


■今オープンチューニングを主で使わない理由 

今度は逆に

現在はノーマルチューニングを主に使っていて、

オープンチューニングはあまり使わなくなった理由を書こう。

2つある。 


大学生のころ、30曲くらいオープンチューニング

曲を作ったと書いた。

でも、殆どの曲は現在残っていない。 

自分が面倒くさがりやで曲を譜面に残さないのが原因だが、

それだけではない。

要するに

「残すにたる曲でなかった」

ということだ。 


当時は、オープンチューニングの響きのよさだけで

曲をつくっていて、曲の中で使われる

左手のフォームはワンパターン

メロディーはあるにはあるが、

「どこからどこが主旋律で、どこからがバッキングかわかりにくい」

とか、

「なにかの伴奏のような曲」

とか聴いてくれた友達から言われた。 

作ったほうは、そんなことすら考えていないのだが、

メロディーをいっしょに口ずさめるような

ものの方が聴きやすいのは間違いない。 

結論は、やはり技術的にある程度のものがなければ、

オープンチューニングアイディアだけで

曲を作っていくのは限界がある。

 

ウィルダムヒルの流行に続いて、

多くのオープンチューニングギタリストがでてきたのだが、

自分が自分の曲に対して思ったように、

オープンチューニングの響きだけ」

と思ってしまうものが少なくなかった。 

こんなことをオープンチューニングで曲と作りながら

思うようになったのだ。



2つめの理由。

結論からいうと、アドリブが難しくなってしまうからだ。 


自分の演奏について、ひとつの目標として

鼻歌を歌うように演奏できたらいいな」

という思いがある。 

しかし、オープンチューニングをつかって

曲ごとにチューニングを変えるようなことをしていると、

アドリブはできない。

当たり前だが、チューニングを変えれば、

同じ指使いでも同じ音はでない。 

オープンチューニングをいくつも使い、

それぞれで自在にアドリブをとれるという

人がいれば、天才だろう。

オープンチューニングでも

自在にアドリブを、ということであれば

あるオープンチューニングに絞って、

すべての曲をそのチューニングで弾くというやり方となろう。

ピエールベンスーザン スタイルだ。

ピエールベンスーザンは、ほとんどすべての曲をDADGADで弾く。

このようにオープンチューニングのうち

気に入ったひとつをマイスタンダードチューニング

として持つのであれば、アドリブもできるだろう。

しかし、それが簡単ではないということは、

過去の経験から十分わかっている。


少なくとも、市販のTAB譜については、

まったく使えないし。


今は、

チューニングを変えて、独特な響きの(できれば自分だけの)

 音楽を作りたい」

という要求よりも、

「できるだけたくさんの音楽に接してみたい」

「頭で浮かんだメロディーを即ギターを通して出せるようにしたい」

という要求の方が大きい。

よって、ノーマルチューニングで十分楽しめている。

 

以上の理由で、今はノーマルチューニングを主としてるのだが、

ときどきはオープンチューニングを楽しむことも継続していこう。

特に作曲のとき、どうしても思ったイメージにならないとき、

もしくは、ノーマルチューニングで作った曲を

さらに発展させたいが行き詰ってしまったときなど、

有効なのは経験している。 


それと、ピエールベンスーザンのように

自分の得意のチューニングが持てたら、

本当にすばらしいと思う。

それが簡単でないことはわかっているが、

スタンダードチューニングの他に

 1つくらいマイフェバリットチューニング

 を持つ」

何てことも粋な感じがする。


以上、オープンチューニングについて。


PS

自分の左手の小指は

長年ギターを弾いているうちに若干長くなった。

普通の人よりは短いのだが、

自分の右手の小指と比べると左手の小指は長い。

長くなった分だけ、ギターを弾くに当たっての

コンプレックスはちょっとだけ小さくなっている。