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ギター趣味人

1000-03-063-6 編曲・アレンジ

作曲オープンチューニングといった

主に自分で曲を作って表現することについて

書いてきた。

今度は、有名曲、流行歌などの編曲やアレンジについて

思っていることを書こうと思う。


まず、市販のアレンジについて思っていること、

そしてその後、簡単だが、自分のアレンジ

対する考えを綴ってみた。



■ 出版物の増加 

この本で、何度かすでに書いてきているが、

このところ、ソロギター楽譜(TAB譜含)、

とくに、有名曲のソロアレンジ

の出版は本当に増えた。


まず、そのことについて、自分の高校生の頃からの

経験を本節で綴ろうと思う。

なにしろ、自分が高校生の頃と比べると、

本当にいい状況になったと思うのだ。 


自分がギターを始めたのは中学生のときで、

70年代後半だが、それから2000年くらいまで、

ギターソロ楽譜なんて、本当に少なかった。

もちろんクラシックギター向けのものはあったが、

それ以外は全くといっていいほどなかった。 

そんな中、国内でスチール弦でのソロギター楽譜で、

しかもオリジナルの曲集を出してしていたのは、

おそらく唯一といって差し支えないだろうと

自分は思うのだが中川イサト氏。


また、海外では、教則本の鬼、

ステファングロスマンによるキッキン・ミュールだろう。

(発音、これでいいのだろうか・・・?)

 

自分の年齢(40代)でスチール弦ギターインスト弾きは、

ほとんどこのお二方のどちらかの洗礼を受けているのではなかろうか。

自分も中川イサト氏のアルバム「1310」は

マイ・スタンダードだ。


過去のそんな時期、すなわち、

自分が中学生から高校生くらいの時期からすると、

現在のようにたくさん楽譜がでる

などという状況になるとは、

思ってもいなかった。


出版されている楽譜、TAB譜はいろいろなレベルのものがあり、

しかもその多くはCDまでついている! 


この状況へのブレークスルー要因の一番は、

なんといっても南澤大介氏の「ソロギターのしらべ」だろう。

見事なアレンジ、TAB譜付、まさに「痒いところに届く選曲とアレンジ

「30曲あまり入ってCD付の破格値」

で、これで売れなかったら、

日本にはスチール弦フィンガーピッカーはいなかったのだ。

と言い切りたくなるほど充実した内容。 

おそらくすごい冊数売れていると思う。DVDまででてるし・・・。 

なんにしろ、自分にとっては、

楽しみが増えてる状況だ。すなおに嬉しい。



■ アレンジャーの好き嫌い

色々なソロギター譜がでているが、

自分はアレンジャーの好き嫌いがはっきりしている。

自分なりにその理由を考えてみると、 

単純に、

アレンジの難しさがちょうどよい」

ということだけではない。

もちろん、”適度な難易度”は1つの条件なのだが、

それ以外にも、

アレンジ手法の好き嫌い(向き不向き)”

があるようだ。


同じ曲をいろんなアレンジャー

アレンジしているのを弾き比べてみると楽しい

キーの選び方が違っていれば当然違うアレンジとなるが、

同じキーを選択していたとしても相当違う。 


自分の経験では、好きなアレンジャー

アレンジを集中的に弾いているときは、

弾きなれてくるに従い、ポジションの選び方とかの

癖がわかるようになって、ちょっと練習しただけで、

すぐ弾けるようになってくる。 

そうするとそれが自分のアドリブ手法にも

つながっていったりして、これも楽しい。 


逆に、嫌いなアレンジについて、

どうしてそう思うのだろうということを

考えるのも面白い。


まず、第一にいえるのは、

自分の場合は、リズムととり方に

好き嫌いがある。

説明はしにくいが、

親指と他の指のリズム的な癖の部分だ。

このリズム的なところが合わないと、

どうしても楽しくならない。

リズムというのは、人の好みの根源的な

ところにあるのではないだろうか。

アレンジにおいてとても重要と思う。


次に、テンションコードの入れ方。

これこそアレンジ醍醐味かもしれないが、

あまりにジャズコードを使いすぎているのは、

好きでない。

ジャズコードを自在に雰囲気で使いこなせれば

いいのだが、自分のレベルだと、

「難しいコードを使うことによるマンネリ

に陥りやすい。

「いつも同じようなテンションコード

になりがちなのだ。

それよりは、ベース音とメロディだけでも

メロディーが歌っている」

というように弾きたい。

このことについては、以下で、もう少し

記載してみようと思う。(■less is more以下 にて)


なお、こういった好き嫌いは、

技術的に弾ける弾けないということが、

大きく関係していると思う。

いま嫌いなアレンジでも、将来自分の腕前が少しでも前進すると、

すごく好きになるかもしれない。 



■ less is more  

演歌ソロ譜面(TAB譜)も、ときどき楽しんでいる。  

自分が購入して持っている本(譜面)の中に

千曲川」がある。昔、五木ひろしが歌って大ヒットした曲だ。  

この譜面は、恐ろしくシンプルだ。

3拍子で伸ばす音ばかり。

はっきりいって簡単で、すぐ弾けた。

 

しかし・・・すぐ弾けたのだが、なぜか面白くなかった。

曲らしく聞こえない。

ということで、弾かない曲となっていた。


その後ある期間古賀政男氏をはじめとした

演歌にはまってしまった期間があり、

演歌ばかりを弾いていた。


そんな日々のなかで、ふと「千曲川」を弾いてみたら、

すごく気持ちよく弾けた。


なぜだろう、

と思ってしまい、自分の演奏を省みてみた。


この期間、演歌を弾くにあたって

メロディを気持ちよく弾こうということに集中していた。

すると、だんだん

伴奏を最低限にしたい」

と思うようになっていた。

最低限の音数で・・・、しかし、その曲の特徴を失わないように・・・

そういうことに集中していて、結果として、

「本当に、骨となる音だけ、でも、その少ない音に気合を込めまくる」

というスタイルとなっていた。


そこで続けた後で、千曲川を弾いたのだった。

簡単なアレンジなのだが、それで十分だった。

かえってメロディー部を自在にフェイクすることが楽しかった。

このアレンジで十分だと納得した。  


自分の好きなギタリストマーチンテイラーは、

「弾きすぎるな。音数は少ない方が多くを語る」

として

「less is more

と言っている。


わかる気がする。


■ 簡単に弾けるアレンジで  

less is moreで記載したような経験から、

譜面を追うのではなく、

 そのとき弾きたいと思うように弾いてしまいたい」

という思いが、時々でてくるようになった。


そんなときは、

とっても簡単なアレンジの曲を

感情を込めまくって弾くようにしている。

川の流れのように

太陽にほえろテーマ

大きな古時計

「真夏の果実」

等々

これらは、手癖で弾いてしまえる曲となった。


こういった曲を思いっきり感情こめて、

弦をばきばきいわせて弾く。

気持ちいい。  


ギターの演奏のうまいへたは、まったく関係なし。


思うことは、

「この演奏の気持ちよさを忘れずにいたい」

ということ。また、

「こんな風に演奏できる曲を増やしたい」

ということだ。



■ メロディー弾き  

一番シンプルアレンジというのは、ベース音に

メロディーだけ、ということになろうか。

ここから更に、ベース音までとってしまうと、

単音のメロディーのみ弾き、

つまり、単旋律をつまびくというものになる。


これはあえて、意識してやるようにしている。

 

「あえて意識して」

弾かねばならないのは、

自分としては、あまりこれが楽しくないのだ。


サックスハーモニカの音の方が、

単音としてはずっと好きだ。

ギターのような減衰音より、

サックスのような連続音の方が人間の声に近いし、

アーティキュレーションとしての表現も、

いろいろあるように感じる。


従い、

ギターの単音弾きは、いまいち・・・・と感じていた。

 

もちろん、これは自分の技術が未熟なのだ。わかっている・・・

 

でも、ギターは折角コードが弾けるのだし、

なにしろ一人で弾いていて楽しいのは圧倒的に単音より、

ちゃんとした曲を練習した方が面白い。

 

以上の考えから、殆ど単音弾きはやっていなかったし、

やろうと思えば、意識してやる必要がある。

2005年くらいから、意識して単音弾きをするようにした。


なぜ、単音弾きをするようにしたのか。


単音弾きでは

ある曲のメロディーを弾く事もあるし、鼻歌を弾く事もあるのだが、

考えてみると、

サックスハーモニカリコーダーバイオリンなど

殆どの楽器は単音だ。

そして、そういった人も夢中になって楽器を楽しんでいる。

「単音でも表現ができるようになれば、十分楽しめるに違いない」

そう思った。では、

ギターの単音は表現力は小さいのだろうか?」

自分なりの答えは違った。

「いやそうではあるまい。表現できることを追いかけていないだけだ、

 だから、ギターでも、できるはず。

 ギターの単音の表現力もすばらしいものがある」

そう思い直してみた。


そして、意識して単音を弾き始めてみるといろいろ気づいた。  


単音でメロディー弾くだけでも、

音の強弱、音の入り方、切り方、

そういったところをちょっと変えるだけで、

音楽として全く違って聴こえる。  


これもアレンジのひとつだ。


しかも、楽譜に表れない、演奏者としてのアレンジだ。

ギターソロだとメロディー伴奏を一度に弾くので

なかなかこのメロディーまで神経を行き届かせるは

自分ごときのレベルでは難儀なことなのだが、

まずはシンプルアレンジでいいのでこのことを追っていくべき

ということを感じている。


「単音弾きでメロディーを表現すること」

アレンジの第一歩はこれなのかもしれない。


以上、アレンジ、編曲について綴ってみた。

作曲と同じくらい、これも楽しい