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ギター趣味人

1000-04-044-4  ピックアップ派かマイク派か

アコギの音をスピーカーを通してだす場合、

ピックアップからとる音と、マイクで拾うのと、どっちが好きか』 

考えてみた。


厳密に技術的にどっちがいいかは、

その音を出す環境や、機材にもよるし、

そもそも好き嫌いの質問だから、

どっちが正解ということではないだろうとは思う。


それはそうとして、

『では、自分はいまどっちが好きか』

と聞かれれば、現在サイレントギターメインの自分としては、

そもそもそれがピックアップそのものであるから、

ピックアップ派だ。


でも、

ピックアップマイク、そしてギターすべて、

 ベストと思われる機材を使っていいよ。

 但し、それなりに大きな場所を想定したものとして。』

という質問であれば、どっちだろう・・・。 


有名なプロの方では、

ピックアップ派は、中川イサト氏、

マイク派は、斉藤誠氏、

で、お二人の考え方はとても参考になるし、面白い。


ピックアップ派か、マイク派か?

中川イサト氏、斉藤誠氏の過去雑誌での

インタビュー記事からの考え方を交えて、

自分の考えを書こうと思う。

(記事は、自分の記憶からなので

 不確かなところもあるかもしれないが、ご容赦を)




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まずもってマイクの弱点は、

当たり前のことだが、大きな音が必要な状況で

ハウリングに弱いということだ。

この面では、ピックアップの方が有利だ。


中川イサト氏がピックアップ派であるのは、

「ある程度の音の大きさがないと、

 自分の曲が自分のイメージどおりお客様に届かない気がする」

とのこと。

これは、自分の経験もよくわかる。


「音が届いていない(すなわち小さい)のでは・・・」

との疑念がわくと、ピッキングがどんどん強くなっていく。

すると、楽曲の本来あるべき表現から離れてしまう。

こんな事を気にしなくてよい状況にするために

ピックアップは有効だ。 

音質の面でも、最近ピックアップや、

DIはすごくよくなった。

お陰で、場所に関係なく、

ある程度の音質がだせる。 


更に、それを一歩先に進めて、

『自分の好きなアコースティックギターの音を加工する』

ということも、可能となっている。

但し、これは、相当センスがよくないと、

逆効果になることもある。


「過剰にエフェクティブな音作り」

音楽台無しにしかねない。

そして、音作りというのは、面白いので、

往々にして、この状況にになりやすい。


自分も経験した。

最初は、エフェクターかけるのが楽しくて、いろいろやるのだが、

そのうち、なにがいい音なのかわからなくなった。

「自分のギターの音を見失った」

のだ。


そうした後、やっぱり生音が一番だ!生音に近づけよう

と思い立った。

そうして気がついた。


実はそれが一番難しい・・・・。

 

以上、自分なりにだが、ピックアップ派の考えをまとめると

エフェクター処理した上での自分の音を確立する

(納得できる音のレベルとする)ことができているか、

もしくは、演奏場所の条件からの制約を逃れたい

ということを優先したとき

こっちがいいなと思う。 



それでは、次に話をマイク派の話。

ピックアップで自分の音作りを

しようとして、どうにもならず、

「やっぱり生音が一番」

となると、マイクしかなくなる。


いまから20年くらい前は、

ピックアップの音はひどかった。

いわゆる「ピエゾくさい音」

にどうしてもなってしまい、

アコースティックギターのあの音」

が出せず

アコースティックギター

 マイクでしか拾えない」

との結論になった方ばかりだったと思う。

自分の経験としてもある。


そして、やはりマイクで拾った音はいい。


いいマイクといいギターが準備できるのであれば、

そのギターの生の音のよさは、

やはりマイクの方がピックアップより引き出されると思う。

また、そのマイク採りの音にエフェクターかけると、

ギター自然音響感を失わないでエフェクターをかけれるという、

美味しいところが得られる。

だから、マイクの方が、音づくりとしては有利かなと思う。 


ただ、問題は、

マイクでいい音を採るのは、腕がいる』

ということだ。

もちろん、一番大きい要因は、前述のようにハウリングだ。

これは非常に厄介で、どうにもならないと、

音量を上げることが不可能となる。


結果は、聴こえないような音量で演奏するか、

もしくはある音域をばっさり切って(ハウリング帯域をカットして)

ひどい音で演奏せざるを得ない状況になる。

また、こういったことを避ける為にサウンドホール

蓋をしてしまうケースなどあるが、

この時点で、ギターの一番おいしい音ではなくなる

ことを容認せざるを得ない。


こういう状況では、結論は、

マイクでできるキャパは限界あり」

となる。


では、頑張ってハウリングは、回避できたとしよう。

でも更なる難しさがあるのだ。

ギターを動かすことによる音の変化だ。


ちょっと耳のよい人であれば、ギターマイクの位置関係

センチずれただけで音が変化することをわかるだろう。


だから、演奏で体ごとスイングして(動いて)

しまう人はそもそもマイク派になれない。


この意味で、感心したのが、

アコースティックマガジンにのっていた斎藤誠氏の記事。

マーチンイベント(だったと思う)で、

演奏をすべてマイク採りでやったと書いてあったのだが、

マイクギターの位置関係を意識的にずらし、

 そのことによる音質の変化を演奏技術として使っている」

といった内容が書かれていた。


すごい。

ボーカルが口とボーカルマイクの距離を上手に使うことがあり、

あれも技術だが、ボーカルの場合、マイクを手で持っている

ので、距離を調節することは簡単だ。


しかし、ギターを演奏しながらそれをやるのは、

ギターの演奏技術として難しいし、また、

すばらしい耳をもっていないとできないだろう。


本当に演奏する姿勢を楽に保ったまま、

そんな事できるのだろうか・・・

一度ステージを見てみたい。

(自分は生で斎藤氏ステージはみたことない)



以上、ピックアップマイク両方に対する

自分の意見を綴ってみた。


結論として自分はどっち派か?


いまのところ、先に述べたように

サイレントギターを使っていることもあり、ピックアップ派だ。


又、もうひとつ理由をつけるとすれば、

ピックアップの音は、ラインに入力後、

いろいろエフェクト処理できるのだが、

そのことが、作曲ときのイマジネーションの

刺激に役立つときがあるということもある。


とりあえず「自分の現在の回答」を書いたが、

でも、やっぱり場所によってというのが本音だ。

自分にとっての究極のギター

それを最高にいい音で鳴らせるマイクでの環境が手に入れば、

マイクの方が好きになりそうだし・・・・。

 

ちなみに、クラスタでは、マイクの方がいい。

特にクラシックギターの演奏は

ナイロン弦へのタッチ微妙な感じは

マイクでとった方が楽しめる。


「毎回サイレントギターを使ってラインでやっているくせに?」

といわれそうだが、正直そう思っている。

20人も入れば満員になるスペースだ。

ハウリングを気にしなくても、マイクで十分伝わる音となる。


そのうち、

「このギターの音はマイクで聴いてほしい」

というギターを手に入れたいと切に思う。