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ギター趣味人

1000-05-055-5  フラメンコギターを聴いて

クラスタフリーコンサートでは、

様々なスタイルギター演奏を聴けるが、

フラメンコもそのひとつだ。

そしてフラメンコを演奏する方は、

ギターが上手な方ばかりだ。

フレーズスピード、ラスケアード奏法など、

フラメンコ音楽というのは、

ほんとにギターとの相性抜群だなと思う。

そして、それを弾きこなす方は

すごいなあ、と感心してしまう。


しかし、なぜかフラメンコの演奏で、すごくいい!

という演奏になかなか会えない

という印象も持っている。

確かに演奏自体は上手な方ばかりなのだが・・・。


■わかりやすさの違いは? 

そんななか、フラメンコギターを弾く

KMYさんの演奏が大変聴きやすく、

素直に楽しめている。

技術的には、他にも上手な方がいるのだが、

なにか1音1音クリアに聴こえると感じがした。

 

なにが違うのだろう・・・・ 


1音1音がクリアに聴こえるのだから、

KMYさんの演奏能力、特に、右手の撥弦の仕方

にあるのかなと思った。

KMYさんの音は大きい。

強く撥弦していることは間違いない。


しかし・・・それだけだろうか、

なにかもっと本質的に違うような

感じが残っていた。


KMYさんもクラスタフリーコンサート常連さんである。

月に1回だがKMYさんの演奏

楽しみにするようになったこともあり

すぐに友達になった。

そこで、フリーコンサート終了後

直接このことを聴いてみた。



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自分

「KMさんの演奏はとても聴きやすいですね。

 しかも今日は3人フラメンコの方がいましたが

 KMYさんの演奏が一番聴きやすかったです。

 演奏上、どんなところを気にしているのですか?」

そうしたところ、思わぬ答えが返ってきた。


KMYさん

フラメンコの演奏は技術的にすごいのですが、

 そのまま譜面どおりに弾くと

 ほとんど”単調”になってしまい、

 おそらく聴いている人は飽きてしまうだろうと

 自分は思っています。」


(おっ、自分が聴いていた感じそのものずばりだ!!)


「もちろん演奏技術は、

 相当高いことをやっているものが多いのですが、

 でも、それがずっと続くと”単調”になります。

 つまり、それは逆にどこにも”見せ場”がないのと

 いっしょということです。」


(なるほどなるほど!!)


「僕はそのことを感じるので

 演奏をアレンジして・・・、

 つまり・・・聴かせどころではないところを、

 うまくはしょって、聴きやすくしているんですよ。

 具体的にはフラメンコフレーズ

 音数やフレーズ自体を間引いて、

 曲をソロ用に構成しなおしています。

 その曲の一番おいしいところが目立つように、

 弾いていて面白いと感じるように、

 曲の構成をしなおしているのです。」 


納得である。


自分が聴きやすいなと感じたことは、

KMYさんが狙ったとおりのものだったのだ。


自分の演奏を客観的に見るのは難しく、

また、難しいフレーズを弾けるようになったら、

それを弾きたくなってしまうだろうに。 


それから自分はますますKMYさんの演奏のファンになった。 


この他に、KMYさんの演奏は、

フレーズの呼吸感というところを特に自分は感じる。

演奏がとても気持ちよく聴こえるのだ。

そこに気をつけて聴いていたあるときは、

「あっ、今日はKMさん調子悪いな」

と感じることがあった。 

さすがに、調子いまいちですね、

聞くのはなんだったので、

ご本人のブログにそれとなく書く形で聞いてみた。


自分

「KMYさんの演奏はフレーズに大きな区切り

 というか呼吸感を感じます。

 自分はそれがとても気持ちがよいのですが、

 今日はちょっと・・・なんていうか、

 もうひとつでしたね」

MKYさん

「わかりましたか。

 実は演奏に迷いがあったのです。

 フラメンコの演奏は速いフレーズが多いのですが、

 自分はそれを、ある単位でまとめて

 それをひとつの呼吸として演奏しています。

 それが迷いがあると躊躇がでてしまって、

 うまくできないんですよ」


正確には覚えていないが、

このような感じの回答があった。

なるほど、と演奏の深みみたいなところは

そういう意識からくるのだなと思った。


この呼吸感というのは、

もっと簡単にいうと、その演奏に

「歌」を感じることといってもいいと思う。

そしてそれが「音楽」していることなのだと思う。 

KMYさんの演奏は「音楽」しているのだ。


KMYさんはちょくちょくフリーコンサートに出演されている。

フラメンコのみならず、三味線にもチャレンジし、

めきめき腕前をあげていて、

毎回楽しく聴かせてもらっている。