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ギター趣味人

1000-07-027-2  サイレントギター

2001年に仕事関係長崎から横浜引っ越してきた。  

勤めている会社の社宅から社宅への引越しだったのだが、

ギター演奏環境についての問題点は変わらなかった。


平日はだいたい仕事の帰りが夜遅くなるので、

思い切り音を出せないのだ。


防音はそれなりになされていると感じているが、

それでも夜22時過ぎに

楽器の演奏をするのは、顰蹙だろう。

ご近所にも家族にも。


しかし、自分の仕事

とても定時では帰れる状況ではない。

どうしても毎晩弾くギターは、結構夜遅い時間になる。

従い、小さな音になるよう、右手を加減して弾くしかなかった。  


「うまくなるはずがない・・・・。

 それで楽しいのか?・・・・

 でも、サラリーマンギタリストなんて、

 みんなそんなものだろう」

そんなふうに思ってみたり・・・葛藤があった。


この状況を解決してくれたのが、

今のメインギターであるヤマハサイレントギターだ。

「自分がギタリストとして復活したのは、

 サイレントギターのおかげ」

そういっていい。本当にありがたい。

サイレントギターは、

「今自分の生活で、無くなると一番困るもの」

だ。



ヤマハサイレントギター  

サイレントギターというと、

ヤマハの「サイレントギターシリーズ

アリアの「シンソニードシリーズ

2大シリーズといっていいと思うが、

自分が使っているのはヤマハナイロン弦のもの。


このナイロン弦機種には、ネックサイズが2種類あって、

通常のクラシックギターと同じネック幅のものと、

ちょっとだけ細くなっているものの2種ある。

自分は発売されてすぐ買ったのだが、

そのときは、

「ちょっと細くなっているもの」

の方しか売ってなかった。

自分としては、それまでスチール弦の

細いものを弾いていたこともあり、

ちょうどいい太さだ。


サイレントギターのボディ形状は、

・・・ボディがないので、ボディとはいえないが・・・

ちょっと説明すると、

ネックから駒まで、まっずぐなスルーネックになっており、

そこに、ギターを輪郭の側板の部分のみが

アーチ型にくっついている。

だから、通常ギターでは、ギターのボディが

位置する演奏者の胸の部分が、

そのボディがないので観客からスルー

見える、という形状だ。


ボディを持たないのだから、

当然ながら生音はとても小さい。よって、

「大きな音が出ない、すなわち騒音が出ないギター

なのだ。


従い通常の使用においては、ヘッドホンで聴く。

生音でも静かな場所であれば、かろうじて

聴いて楽しめるくらいの音量はあるが、

微妙な演奏表現を自分で聞き分け楽しむには

ヘッドホンを使った方がいい。


さてそのサイレントギター

ヘッドホンを通しての音であるが、

満足している。


癖が無い音色だ。

弾きごこち、すなわち、演奏の強弱や弾く位置による

音色の変化といったものは、問題なく聞き取れる。

聞き取れるということは、

弾き分けられるということだ。


また、音色リッチにしてくれる

リバープも内臓されていて、これも秀逸。

全く掛けないモードも選べるのだが、

はっきりいって、それでの演奏はつまらない。


夜一人で弾く」状況で、

リバーブがなかったとしたら、

目をつぶって演奏していると、

「暑苦しい4畳半一間の部屋」

イメージされてしまう。


とてもさびしい感じがする。


しかし、リバーブをかけてやることで、

ホールみたいなところで弾いている自分」

イメージすることができる。

この方が楽しい


音として違和感を感じるポイントをいえば

(強くは感じていないので、敢えて言えば、だが)

やはりボディを持っていないので、

音のサスティーンは、生ギターより長い感じがする。

エレキギターは、共鳴箱がないため弦の振動減衰が遅く

サスティーンが長いが、これと同じことなので当たり前だ。

しかし、自分はそのサスティーンの長さもきらいではない。

特に和音の溶け合う響きがナイロン弦では

好きなのだが、サスティーンが長いことで

その感じが楽しみやすい、と感じている。


以上、繰り返しになるが、音については不満はない。

満足している。

あとは、自分の腕前、ということだが、


・・・これは、まったく別の話・・・・



サイレントギターのウィークポイント  

と、題目で書いてみたが、それほど大きな

ウィークポイントというものは、感じていない。

なにしろ、毎日思い切り弾ける事の方が、

今の自分にはなにより重要だ。

だから、あえていえば・・・ということでの話しだ。


サイレントギター現在自分にとっての

ウィークポイントは、

「本体を叩く音が出せない」

ということ。

こればかりはどうしようもない。

ギターにおいて、パーカッシブな表現として、

ボディーを叩くというのは、

とてもおいしい効果音を得られる。

それが使えないのはストレスだ。


自分として、サイレントギターに提言してみたいのだが、

本体表板部分のデザインは、

シースルーではなく、プラスチックの板で

構わないので表板の部分をつけてもらい、

そこを叩く音もピックアップで拾う、

というデザインができないだろうか。

もし、

サイレントギターⅡとして開発する」

とのことであれば、是非とも応援したい。


あとは、ビジュアル面をウィークポイント

あげる方もいるかもしれない。

自分は、サイレントギターデザインは機能美があって

かっこいいと思っているが、

それでも、生ギターとどっちのデザインが好きか?

と聞かれると・・・・

やはり、ギタリストゆえと思うが、

通常のギターの美しさが好きだ。


でも、サイレントギターデザイン

通常ギターみたいに、アレンジすることを望むか?

というと、そんなことはない。

かえって野暮になるだろう。

これはこれで、ベストデザインだと思う。

ただし、先ほど書いたように、

「ボディを叩く音が欲しい」

その点を改良して機能的に進化したものであれば、

更にかっこよくなるのでは、とか思っている。



■生ギターとの使い分け

ヤマハサイレントギターで本当に満足しているのだが、

やはり生ギターは生ギターでほしい。

ギターというのは、「音を自分で創り上げていく」

という感覚がある。


例えばコンサートにいったら、

その演奏家が作り上げた音を聴きたいと思うので、

演奏家が作り上げた音である生ギターの音を聴きたいと思う。


ただ、このギターエレキギターのひとつの種類としてみて、

「音をトータルコーディネイトする上でのひとつの選択肢として選んだ結果」

ということであれば話は変わる。

サイレントギター音色を、それとして好んで使うのであれば、

それもひとつの表現だ。


自分もせっかくサイレントギターを使うのだから、

ここまで突き抜けて、こだわった音を

作り出したい気もある。

どうせそうなら、ギターシンセと組み合わせて、

まったく違った表現というのにもチャレンジしてみたい

という妄想もある。

(こちらは現状お小遣い上の制限で実現できていない)



以上現状の自分のメイン楽器となっている

サイレントギターについて綴った。


いろいろ書いたが、結論としていうと、

繰り返しになるが、

夜の演奏で、騒音を気にしなければならない方には

最高の選択と思う。

推薦したい。